「コロラド州オーロラの映画館で起きた銃乱射事件について」
- 作者: デイヴ・カリン,堀江里美
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/07/10
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「銃乱射事件」は「特異点」のような事件のはずだ。
コロンバインのエリック、ヴァージニアのチョ・スンヒであれば「社会憎悪」、ノルウェーのブレイビクであれば「政治的主張」
今回のジェームズも「社会憎悪」なのだろうが、「赤い髪」、「ジョーカー」、「映画館」、「全身黒ずくめ」と「殺人者」の「仮装」に対する「意味」が薄く、「大量殺人」、「銃乱射」と言えばと犯人自体がニュースなどでふれた記憶の中から「連想」して「個人史」とは無関係に非常に安易に選んだような印象がある。
変な話、コロンバイン、ヴァージニア、ノルウェーでは「犯人」の「物語」と「行為」に「同じ重さ」を感じるのだが
まだ、情報が揃わない時点なのであれだけど
今回は「行為の重さ」に比べて「犯人」の「存在」が非常に 希薄な気がするのが気になるし、恐ろしい。
「特異な犯人」ではなくても、過去の犯罪アーカイブから借りてきて「コスプレ」して「擬態」することで同じ行為である「銃乱射」を起こせるようになってしまったんじゃないかななどと考えてしまった。
要するに「模倣犯」か。うーん、いやだいやだ。
この事件が「銃乱射」なる禍々しいものがもっと続発する予兆となる事件ではないといいな。