台北のタイム感「台北の朝、僕は恋をする」
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: DVD
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映画秘宝的には、クソミソに言われそうな映画なもので、恐縮するが個人的には推したい映画だ。
○あらすじ
フランスはパリに旅立った恋人に別れを告げられたが、諦められないオードリー若林顔のカイは、渡航費を稼ぐために街の不動産屋の峰岸徹似のパオさんに怪しい運び屋の仕事を引き受ける。
しかし、パオさんの甥の般若金田似のホンら一味はそれを奪おうとし、行きつけの書店員若い頃のちはる似のスージーは、たまたま居合わせたことで巻き込まれ、カイと一緒に逃げることになり、さらには別件から川崎真世似の刑事たちも追いかけるという一夜のドタバタ劇
単純にいいと思う点を列挙していくと
○絵作り。一個の画面が多数の色彩が入るように計算されていてムードがあって綺麗。基調となっているのは青緑色か。カイの部屋が象徴的。これがヴィム・ヴェンダース効果は知らない
○台北の街の描き方。台北の街の観光プレゼン映像になっている。屋台や地下道に普通に行ってみたくなる。
○悪い点なのかもしれないが、この映画のテンポはのったりしている。でも、これは多分台北のタイム感なんだと思う。拉致されたカイの友達のカオがコンビニがあるのに、どこかゆったりしているところや、効果的に使われているリンディ・ホップのスイングダンスといい、あくせくしていないゆったりした時間の流れを感じさせ、規律が穏やかでだいたいは許されるいい国なんだろうなと思わされる。そこがアジアなので風景は似てるけど、違った日本という感じで憧れを抱かせる。
○アンバークォの可愛さ。k-popは質の高さ故に工業製品的で隙がないところが面白くない。ビビアン・スーは隙として日本語の不自由さを売りにして成功したが、最近のk-pop勢は日本語すら完璧にしようとしていて、どうだろうかと思う。アンバークォもインタビューを見る限り職業意識は高いが、台北のタイム感を背負っており、隙もありそうだ。アジア内で文化が混交することは大歓迎。
○アンバークォの可愛さ。台北のタイム感。画面の綺麗さがあるいい映画だと思います。