「湿地」アーナルデュル・インドリダソン

湿地 (Reykjavik Thriller)

湿地 (Reykjavik Thriller)

サササッと読んでしまった。最初は文が軽いかなと思っていたが、半ばから襟をつかまれ、気づけば夢中になり一気加勢に結末まで読んだ。北欧ミステリには、スティーグ・ラーソン、ヘニング・マイケルなどがいるか、共通の素地や匂いを感じた。すぐにでも映画に出来そうな映像喚起力ある読みやすい文章が特徴。自作「緑衣の女」は原題からかけ離れていてこの作家の持ち味から考えて地味でも直訳が良かったと思います。