小木の魅力を何としよう
小木の魅力は何と言ってもそのダーティさにある……
そのマイペースぶりに端を発するミステリアス性。「ネジマハジマ」や「小木○○○シリーズ」も捨てがたい魅力であるが
やはり、言ってしまえばダーティさに尽きると思います。
同じダーティタイプの芸人。東野幸治、有吉弘行と比べると分かりやすく
東野幸治はその言語能力の巧みさ故に、子桶で水を汲み溢れさせるような真綿で首を絞めていく詰め将棋的ダーティさだ。
有吉弘行は相手の本質を見抜く完璧なるスカウターを所持しているが故に一撃必殺でえげつない領域まで行く反政府凄腕スナイパー的ダーティさだ。
一方、小木のダーティさは、そこまで表現が巧みではないし、ラッキーパンチはあっても一撃必殺にならないダーティさであり、「毒舌」と言うより1ランク下の「悪口」と言った感じだ。
さらにゴッドタンの企画「マジギライ」での比較をすると……
奇しくも三人とも出ているが、東野幸治の回を見れていないので小木と有吉の比較をすると…………
有吉はファーストセッションで得意の「ブス」を連発し嘲笑してはスズメバチみたいに針を差し
居並ぶ女性たちをボコボコにしてしまい、気落ちして使い物にならなくなり、
後半は「首絞めチャンス」など有吉主導のコントでまとめた。
小木も声を張ったが、女性たちは潰されず、今野杏南などの活躍も目立った。
平たく言うと、有吉の場合、毒の致死量が高すぎて共演者が死に、見終わってもあいな以外忘れちゃうのに対して
小木の場合は、共演者がまだ息をしているので今野杏南など名前も覚えている。
嗜好としてえげつなさの一つ前の駅で止まる小木のちょうどいいダーティさがいいんだと言いたい。